湾岸エリアの暑さは多少マシかもしれない?

暑そうな豊洲

過去に、「風の強さ」や「塩分濃度」など調べてきましたが、こう暑いと湾岸は多少は涼しいのではないか?を調べてみたくなりました。

初めに

気象庁のアメダスは、この辺では江戸川臨海(葛西臨海公園)と東京(北の丸公園)に置かれてます。

詳しい説明は後で「湾岸の風の強さ」の記事を参照いただくとして、豊洲はこの2地点のほぼ中間ですので、その中間値を豊洲の数字とするのが一般的なルールです。

今回はこれに内陸の練馬を加えて比較していきたいと思います。

これらの地点の7月1日~9月30日までの92日間の気温データを集計して分析します。

※ 以下、江戸川臨海(葛西臨海公園)は「臨海」と記載します。

平均気温の比較は凡庸な結果

夏の平均気温臨海中間東京練馬
2019年25.725.825.926.1
2020年25.625.825.926.1
2021年25.125.225.325.5
平均25.525.625.725.9

予想通り、『臨海<東京<練馬』となりました。

毎年、綺麗に全く同じ傾向になっていますので間違いないところかと思います。

しかしこのデータでは差があまりなく、臨海と練馬の比較でも0.4℃しか差がありません。

最高気温での比較

平均というのは実態を表していないことも多いです。例えば一日中25℃の地点と、最高30℃最低20度の地点の平均は同じになってしまいます。

暑いと言えば最高気温ですので、平均気温ではなく最高気温の比較をしてみたいと思います。

夏の最高気温臨海中間東京練馬
2019年29.029.529.930.4
2020年29.129.530.030.4
2021年28.629.029.429.8
平均28.929.329.830.2

上記のような結果となり、臨海と東京で約1℃の差が出ました。

本題には関係ないですが、2021年が平均値で少し涼しかったという結果が出てますが、2021年の8月は8/15に東京で平均気温が20度を割るなど、お盆近辺が少し寒いくらいの変な年でした。

さて、中間点(豊洲近辺)で見てみても、東京と0.5℃、練馬と1℃ほどの差が出ています。

平均値ではここまで変わらなかったので、つまり最低気温は海の方が高いことになります。理科の教科書通りの結果ですね。

ちなみに、猛暑だった2022年6月30日の14時くらいのアメダスのデータは以下のようになっていて、海の方は確かに低いですね。

念のため最低気温の方も載せておきますが、こちらは特に強調する点はありません。

夏の最低気温臨海中間東京練馬
2019年23.323.122.822.9
2020年23.223.022.922.8
2021年22.522.422.222.2
平均23.022.822.622.6

体感気温の予想

気温の比較はさておき、「影がどれくらいあるか?」なども考慮に入れると橋の上とかは割と絶望的な暑さが予想されます。

ただ、正午くらいはどこであっても影もできにくく、やはり体感気温という意味では風の影響を考慮する必要があると思います。

風速1mで1℃違うらしいのですが、7/1~9/30までの平均風速を見てみたいと思います。

夏の平均風速臨海中間東京練馬
2019年4.163.482.811.15
2020年4.403.682.951.16
2021年3.583.112.641.10
平均4.053.422.801.14

以前の風の強さ比較でも紹介しましたが、とにかく練馬の風の無さはすごいですね。あの記事を書いたときは、冬だったのですごくプラスに感じましたが。

この風速の差を体感温度に換算(1m⇒-1℃)してみたいと思います。東京を基準にします。

臨海中間東京練馬
-1.25-0.620+1.66

この値を最高気温と合計すると以下のようになります。

臨海中間東京練馬
27.628.729.831.8

このような結果となり、あくまでも平均的な数値という意味ではありますが、豊洲と東京で1℃強、練馬とだと3℃強違うという結果となりました。

まとめ

予想通りな結果かと思われますが、内陸と湾岸を比べた時に外であれば湾岸の方が明らかに涼しく感じるでしょう。

東京都心と比べても多少涼しいですし、海に近ければ更にその傾向は強くなります。

家の中でみた場合、1日の平均でみれば大差ないですが、昼間はエアコンの効き具合に影響のある程度の差はあると思われます。

以上です。他の記事もご興味があれば是非。実は塩分濃度の方は予想に反して人気記事です。

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